欧米と日本のファッション文化違い

日本では、感受性の強い思春期の学生に制服を着せるので、みんな似たような格好をしたがって、画一的なファッションセンスしか育たない、という批判をよく聞きます。ひるがえって、欧米の若者はセンスが優れている、というような意見になりがちです。しかし、これは一面的な意見です。日本と欧米では、もともとのファッション文化の土台が違うのです。

「画一的」「決まりにしばられている」という点では、欧米の方がずっと厳しいものです。欧米では、ブランド物を身に付ける基準について、かなりはっきりした不文律が根付いています。いちばんの基準が年齢で、日本人のように、20代でブランド服やカバンを持つ習慣はまったくありません。そもそもそういう風に育てられていないので、若者もブランド製品を欲しいと思いもしないのです。

もし何かの拍子にブランド物を買おうとしても、友人には失笑され、家族からは叱られるかもしれません。それほど、欧米では「ブランド」を身に付ける人の条件が、社会常識となっているのです。おおよその基準ですが、30代になったからプラダを着始めてもいいとか、役員になったのでヴィトンの旅行カバンを買えるとか、そういう暗黙の了解が老若男女に長い歴史と共に定着しています。そう考えると、日本のファッション事情はひじょうに自由です。

洋服を着始めた歴史も浅いため、かえってタブーやルールが少ないのです。現在の日本では、「着まわし術」が大流行で、プチプラのファストファッションに、一点豪華なブランド物の小物を組み合わせるパターンが急速に定番になってきています。けれども、欧米の常識では、H&MのワンピースにPRADAのカバンを組み合わせるような発想は出にくいですし、ある程度オフィシャルな場には出席もできないでしょう。考えようによっては、日本は自由にファッションが楽しめる文化なのです。

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