専門住宅とは、正式には「高齢者専用賃貸住宅」と呼ばれて民間おり、事業者によって運営され都道府県単位で認可・登録された高齢者専用の賃貸住宅です。しかし現在は制度は廃止されたため専門住宅という名称は使われなくなりましたが、施設そのものはまだ全国に存在しています。介護度が低かったり、認知症のない自立した高齢者を受け入れており、バリアフリーやサービスに関する規定はないものの高齢者向けに居室や設備の条件が定められています。生活がしやすく入居者の権利が守られているといますが、その反面保証金や家賃が高い、連帯保証人が必要、要介護度が高くなると住み続けることが困難といった特徴が挙げられます。
多くの場合、入居する際に初期費用が数百万から数千万必要となるほか月額の費用も最低6万から50万程度必要になる可能性があります。入居基準は施設によってさまざまですが、「自分の身の回りの世話ができる」「共同生活が可能」といった条件を提示している施設もあります。また一部ですが、外部の事業者による見守り、食事や入浴・排泄介助といった介護サービスを提供している施設もあるので、体調不良などの理由で自分の身の回りの世話が難しくなった場合でも安心して依頼することができるのも魅力です。さらに通常の専門住宅では入居者同士の交流の機会はさほどありませんが、老人ホームのようにレクリエーションや食堂のサービスを提供しているところもあるので、交流の機会を得たい人にとってはメリットといえるのではないでしょうか。